※【NEWS】の記事は、あくまで私見です。
全ての物事には、目線が二箇所以上あるものです。その一つの目線と思ってください。
で、今回は「和食認定制度」なる制度。
要は…
海外で「和食」「日本食」を謳っている店が、本当に和食と言える料理を出しているのか? って事。
でもね。
私も一時期、伊東市の飲食業組合に関するサイト・ページを手がけた際に痛感した事なのだが、
「和食」「洋食」「中華」のカテゴリ分けって意外と難しいのですよ。
ここで質問
「とんかつ」って和食?洋食?
「かつ丼」って和食?洋食?
「オムライス」「そば」「うどん」を扱っている店は和食料理店?洋食料理店?
「ラーメン」「○○丼」を扱っている店は和食料理店?中華料理店?
明確な答えを出せる人っているのかな?
ま、JASなんかを真剣に調べれば定義されているのかも知れないけど…
結局、そんな話を数人と交わした結果、無難な答えとして、
・ラーメン・餃子を扱っていれば、中華料理店
・箸・割箸が用意されていれば、和食料理店
・フォーク・ナイフが出てくれば、洋食料理店 となった。
確かに言いえて妙だ
しかし、ファミレスなんかはどうだろう?
うどんやそばを頼めば箸が出てくるし、
ハンバーグやエビフライを頼めばナイフ・フォークが出てくる。
ま、「それは別」と一言で片付けるのは簡単なのだが
デジタル的な作業においては、どのような状態も『グルーピング』が必要になる。
「その他」で括るのは簡単だが、正直いって卑怯な気もするし…
いっそ「無国籍料理」としますか?
とにかく、伊東市内だけでも、和・洋・中の区別は難しい。
話は一度、それて…
私は北海道旭川の出身なのでラーメンにはウルサイ。
でも、北海道以外で本当に美味しいラーメンには出合っていない。
逆に私が美味しいと思うラーメン屋を内地(北海道以外の都府県)の方に薦めても
恐らく、美味しいとは感じてもらえないだろう。
18で北海道から東京に出てきたせいで味覚が多少、狂っているが
道産子が美味しいと思うラーメン(旭川の場合)は
真っ黒いスープとたっぷり浮いた脂、その中を泳ぐ縮れ麺。
去年の夏、久しぶりに北海道へ帰省し、
子供の頃「美味しい」と食していたラーメン屋に足を運んだ。
既に観光用雑誌にも取り上げられる程、繁盛していたのは嬉しかったが
味が観光客向けに修正されていた。
正直、美味しいは美味しいのだが、
「満足できる」「思い出が蘇る」味では、無かった。
そういえば…
以前、Web担当として網代の某干物店に勤めた事があったが、
そこの店長も
「ネット販売当初は塩辛い、味が濃いなどクレームが多かったので薄味に変えた」と言っていた。
日本国内だけでも味付けは難しいなぁ~と感じました。
で、話は戻ります。
私見として、料理は「美味い」「不味い」で線引きするのは簡単。
でも、その土地ならではの料理を楽しむのが大事だと思います。
まして「和食」は、こうあるべきだ! と押し付けるのは、いかがなものかと。
当然、認定された店を定期的にチェックする必要も出てくるしね。
無駄にかつ、継続的に金を浪費するだけの政策としか思えませんね。
日本政府が押し付けた味が世界に通用するとは思えないし、
認定された店は、お客様の期待値を無駄に上げてしまい、
結果、逆に日本食のイメージを悪化させる可能性の方が強いと思う。
どうせ、評価する連中は庶民の味を知らない(忘れた)連中だろうしね。
天かすにダシ・醤油・砂糖で軽く味付けして御飯に載せただけでも
充分に美味しく御飯がいただけるのにねぇ~
ちなみに…
伊東市にもマスコミを利用した結果、行列のできている店があります。
地元民は足を運ばないけど…(苦笑
それでも、満足して帰るお客様がいる以上、その店は悪い店とは言えないでしょう。
これだけ情報が氾濫している今、(本当に)悪い店は、クチコミ等で淘汰されていくだけですから。