- 2008/06/21 12:18
- NEWS
鳥取城の渇殺し
羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)
天下統一後、耄碌したのか暴走したのか。
まぁ、成り上がり者ゆえに恩賞に苦労したのか…
文禄・慶長の役なんて愚を犯しますが、
それまでは、自軍の被害を最小限に抑える戦を得意にしていた。
特に城攻めが得意で、その秀吉が建てた大坂城。
本来なら、城攻めが苦手な徳川家康が落とせる訳が無い。
生前、秀吉が「もし、私が大坂城を攻めるなら…」と
得意気に家康に攻略法を語ってしまい、家康が模倣したなんて説もある程。
城攻めってのは力攻めの場合、敵兵力の10倍は必要といわれる。
なので秀吉は力攻めを避け、長期間の兵糧攻めを使う。
「三木の干殺し」
「鳥取の渇殺し」
「高松の水攻め」
名前だけ聞くと残酷だねぇ。 実際に囲まれた側にとっちゃ残酷だけど。
三木城で時間をかけてしまった反省からか、
鳥取城の時には事前に下準備がされている。
まず、鳥取城周辺の穀物を相場以上の金額で買い占めた。
そのため、吉川経家が鳥取城に派遣された時には兵糧を集められなかった。
そんな状況下で20000の兵に囲まれた。
城兵は2000、加えて非戦闘員も2000、城内には食べさせなきゃいけない人間が4000人。
6月25日に包囲され、8月末には食料が途絶えたとか。
それでも10月25日の開城まで粘ったんだから凄いね。
まぁ、なんでこんな話?なんて思われそうだけど
相場なんてのは、(莫大な)金を使えばいくらでも操作できる訳。
この包囲されていた城内の人からすれば、
買い占められた時の値段以上を出してでも買うと思うよ。
仮に1億分の米を倍の2億で買い占める。
米が無くなった頃に3億で売れば1億の儲け。
もちろん、徹底的に追い詰めれば、5倍でも10倍でも買うでしょ。
まぁ、いきなり全てを10億で買取なんてなるとタネがばれちゃう。
1kg=1000円が通常の相場だったなら、
100gを1000円で売るとか単位を誤魔化すなんて方法もあるしね。
世の中、これだけ全体的に値上がりするなんておかしい。
値上げするモノがあれば、値下がりするモノが出てくるはず。
まぁ、小市民には相場の操作なんて縁の無い話だけど…
値上げは直結しているので勘弁願いたい。 orz